腕のポジション 
ブラ・バ(アンバー) 元になる位置。両腕の力を入れずに体の少し前に保ち、肘のところでやや丸みをもたせ、
そのまま指にかけてゆるやかなカーブを描くようにして、両腕で卵形を作る。この際、
手の小指がいちばん脚に近い位置にくるように。
肩の力を抜いて、親指はいつも他の4本と接近している。手のひらはできるだけ見せない。
第1(アンナバン) 胃のあたりの高さに前にのばす。肘が下がらないように、手のひらと顔が向き合うように。
第2 両腕を横に広げる。肩から手首にかけて小さな水滴がやっと流れるくらい傾斜させる。
手のひらは中央を正面にむける。肘が下がらないように。肘は後ろ向き。
第3 片方の腕を1番。もう一方を2番。前に出した1番が中心によりすぎないように注意。
第4 片方の腕を2番。もう一方を高く上げて、頭のやや前方にもってくる。
両肩はそろえ、姿勢に気をつける。
第5(アンオー) 手の位置を体よりやや前にして両腕を高く上げる。
上げた腕と一緒に肩も上がらないように。手のひらは自分の方にむけること。
ドゥミ・スゴンド 練習を始めるとき、終わるときに使う。「2番の半分」という意味。
ブラ・バと第2の中間。両腕はやや前方に、脇の下と体の側面の空間をたっぷり保つ。
肘を外側にして、指先にかけてゆるやかなアーチを作る。
ドゥミ・ブラ 「両腕の半分」という意味。1番と2番の中間。拍手を要請するかのように手のひらを
やや上に向けて両腕を広げる。広げた手の位置は腰の高さ。それより高くはだめ。

アラベスクのポジション 
先導的ムーヴメント 前方へゆっくりと優雅に2歩進み(一歩はアン・ウーヴェール、
もう一歩はアン・クロワゼで斜めに進み、同時に両腕をゆっくりとアンバーを通って
アンナバンに上げていく)、右膝を軽く
曲げて体重を前へ押しだし、左足を前へ踏み出す用意をする。
第1アラベスク まっすぐで十分にターンアウトした軸足(右)に体重を移しのせて、
足の甲が出て弓状になるまで後ろ脚(左)を後方へ伸ばす。
左腕を前方上めに伸ばし、右腕は2番よりやや後ろ下めに伸ばす。
手のひらは両方とも下向き。頭を立て、前に出した
手の指先越しに向こうを
見る。両腕を2番に開くことによって元に戻り、それから両腕をブラ・バに
持っていきながら後ろ足を5番に閉じる。
第2 第2の場合は軸足は右。第一とは反対の腕を、顔を隠さないように低めにして、
前方に上げ伸ばす。
もう一方の腕は第1同様、2番よりもやや後ろに位置づける。
両腰と両肩を平行に保ち
今回は前の手の
小指越しに前方を見る。
第一よりも背中がよじれるので注意。
第3 左脚を軸にする。腕は第一と同じ。
背中がちぢみやすいので注意。
第4 左脚軸で腕は第2と同じ。
おへそはしっかり進行方向に向くこと。

手の指先から動足のつま先にかけて最も長い斜線ができるように、腕を位置づける。
肩と腰は体の方向に対して直角に保つ。
体重をかけた軸足にのっかるようにして両肩を前へもってくる。
軸足アンディオールをしっかり。