柴田 よしき



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「お願い、専業主夫になって」。草薙雄大、三十三歳。
突然の失業のうえにオヤジ狩りにあった翌日、妻・鮎美が思い詰めた表情で囁いた。
戸惑う雄大を襲う更なる災難。東京郊外のマンション暮らしの中で、
些細な事から深く憎悪されていたことを知らない二人に正体不明の悪意が牙を剥く。
ついに鮎美が誘拐されて…。


この作家さんは本当におもしろいところにスポットを当てて
本を書いているな〜。
面白かったよ。
引き込まれてあっという間に読み終わっちゃった。
マンションに暮らしているとダーリンと二人で働きに出ていると
周りで何が起こっているのかわからない。
専業主婦になって初めて、わかることもある。
幸いうちのマンションはご年配の方が多く、うわさ話もあまり
ないと思うのだけど、うるさく暮らしている人もいるので
その人達のことは話題にはなっていると思う。
誰が犯人なの?って最後までドキドキです!
お薦め!

PINK icon


図書館ではたくさんの出会いが待っています。
ふらりっとタイトルに惹かれて覗いて見る。


『そろそろ時間切れです。心の準備をして下さい』
メイの元に差出人不明のメールが送られてきた。
なんて、触りからしておもしろそうだったの。

内容はちょっとありがちな宗教がらみの
話なんだけど、重すぎないし、深くはない。

二人の愛する人に巡り会えた主人公であるが
本当に夫をすべてがわかった後も
愛することができるものなのかは
難しいような気もするけれど、
阪神大震災の実際に起こったことは
多くの人に悲しみと恐怖をもたらしたことは
間違いない。
遠く離れた場所でテレビを見ていたものには
わからない恐怖なんだろう。

ストーリーはおもしろくて、あっという間に
3時間ほどで読めちゃいました。
お薦めです。


iconicon ワーキングガール・ウォーズ icon
37歳女性、入社15年目、独身バツなし。
ついでに恋人・人望ともにナシ…。
ですが、それが何か?
働く女の本音と弱音をリアルに描いた、本格「負け犬」小説、誕生。


この作者さんのお名前、男性?女性?と
どちらかわからなかったのだけど、女性なんですね。
だからなのか、この本の内容は共感できるわー。

わたしは現在32歳だけど、周りにはまだまだ
独身女性が多いし、みんなまだまだ焦っていない子が
多い。
でも、年齢的にはみんなお局(死語?)になってきている。
仕事もできるし、頭の回転の早い子も多い。
一人で生きていける感じだけど、やっぱり
心のどこかで寄り添える相手がいたり、
本音で戦える女友達が欲しいのもわかる。

この小説の中で、女同士のケンカシーンがあるんだけど
そのあたり、すっごく感情移入できちゃった。
働いている女性の皆さん、おもしろいから読んでみてね〜。


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誰かがあたしを憎んでる
有美は東大卒、26歳の文芸編集者。
ある日突然、同僚が殺され有美自身も狙われはじめる。
平凡なヒロインを罠にはめようとするのは誰?


プロの別れさせ屋・・・
そんなすごい手を使って自分を滅ぼそうとする人が
いたら、怖くてたまりませんよね。
誰にも嫌われたくない。そんな事していない。と
思っていても、存在自体が憎まれたりすることもある。
もし自分の身に起きたら。と考えるとゾッとします。

日常に起こるかもしれない普通さが怖いお話でした。
面白かったよ。


好きよ icon

先家菫子の同僚愛果が「好きよ」という一言を遺書に自殺した。
その後、菫子の身の回りには不可解な出来事が頻発する。
死の影に潜む「邪悪な存在」との戦慄の闘いの果てにある真実とは!?


好きよ。って遺書を残して自殺するなんて
それはなんなの?って
最初から引きこまれるストーリー展開。
消えていく人々。
島に起こる不思議なお話。

実はこのようなファンタジー?ストーリー、結構好き。
あり得ないことなんだけど、引きこまれてしまう。



淑女の休日 icon

女性に人気のホテルに「幽霊が出る」との噂が流れ出した。
本当に幽霊なのか、それとも何者かの営業妨害か?
私立探偵・鮎村美生は依頼を受け、ホテルへと赴く。
ところが調査開始直後、幽霊の目撃者が殺されて…。


ホテルに滞在するのが好きなのは日本の女の子
だけじゃないよね。
「非日常」を感じられる場所。
大切に扱ってくれる場所。
ちょっとゴージャス気分を味わえる場所。

登場人物の中に「ホテル浴」という言葉が出てきて
なるほどね〜っと思いました。
わたしもホテル大好き。

このストーリーは何重にもトリックが仕掛けられていて
楽しめました。
暗い心のどろどろは一切なかったよ。

登場人物もハンサムとか美人ばかりで
お金持ちもたくさん登場。
あ〜あこがれるわ〜。