第20章 会えない時間が、愛育てるのさ〜♪

小さい頃は居間にある家族共有の電話しかなかった。
そこにかかってくる電話の相手や内容は
親にも伝わってしまうものだった。
そのドキドキ感も今考えると楽しかったな〜。

そのうち大きくなると、自分の部屋に電話機を持ったので
外の公衆電話に走って、電話をすることも
なくなった。

考えたら、これも今となっては
素敵な思い出よね。
10円玉を握りしめての電話。
カウントダウンのあるたった10円玉数枚の
電話時間。
それは考えると甘い時間の思い出だわ。

プリペが出てきてからは
そんなにスイートな思い出感はないかも。
これも制限時間があるかないかで
心理面でもドキドキ感があったからだと思う。

便利なアイテムは便利だけど
その分、思い出も薄いのかもしれません。

一人暮らしをしていたとき、
会社からかえって聞く、留守番電話。
時間帯が少し前だったら
そのタイミングの悪さに切ない思いを抱いたり。

お風呂にはいるときも、
彼からの電話を待ちわびて、
お風呂の前に待機させる。
電話の横にはタオルをおいて
準備万端で入ったのに
ならない電話・・・・

ああ、切なくほろ苦い思い出ね〜。



そして、ポケベルから、携帯電話となって、
ますます便利になった。
電話ができなくても
メールで事が済むようになった。

いつでも連絡が取れるようになってしまった。

だからこそ、連絡が取れないときの
不安は大きいのだけど。

そのドキドキ感は昔のような
ドキドキ感とはちょっと違う。



彼が出張で
1ヶ月ほど離れなくてはいけなかったとき。
携帯でも時々は話したんだけど、
お互いに手紙でやり取りしたことがあるの。

わたしは週に1回くらいは書いて、
彼は2回ほど返事をくれた。

初めての彼からの手紙は
ラブレターをもらった少女のように
とても嬉しかったし、何度も読んだ。

手紙って、ものすごく素敵。

彼の字も文章もなにもかもに
ときめいた。
ますます彼を愛おしいと思うようになった・・・・


第20章まとめ

前の章にも書いたけれど、
考えると考えただけ
その恋愛にはまってしまう。

まめに連絡を取り合うのもいいけれど、
それはただの行動確認になっていない?

「会えない時間が、愛育てるのさ〜♪」と
歌って大ヒットした曲が言うように、
会えない時間も作ってみて。

恋愛にドキドキ感がプラスされると
ますますラブラブになれるのよ。