ジェリー・スピネッリ

スター・ガール この本は最初、おもしろくないのかなーなんて思って読んだのに
不思議とはまってしまいました。

文字の大きさとかは年齢が上がるにつれて小さく角張ってきているのは
思い過ごしじゃないよね?個性的な彼女、その名もスターガール!
という女の子が現れて、
その彼女の個性にみんながあこがれ、誰もが彼女の優しさに惹かれる。

しかし、バスケットボールの試合の時に、相手チームの得点にさえ
喜ぶ彼女に憎悪した仲間はみんなで彼女をのけ者にし始める・・・・。

唯一の味方、この物語の主人公でもあるレオ。
レオは彼女の魅力にとりつかれるけれど、やはり彼ですら
彼女の魅力が重たすぎ、「君は聖人なの?」みたいなことを口走ってしまう。

このお話を読み終えた後、映画の「アメリ」を思い出したけど
あの主人公は空想癖があるだけで、現実に奇妙な行動をとることはなかったけど、
このスターガールは堂々と何もおそれず、実行あるのみ。

彼女の潔いまでの善行はすばらしいけど、まねしたくてもできない人が
彼女に嫉妬をするのかも・・・。

そんな彼が彼女より友達をとってしまうダンスパーティがあるのだけど、
彼女は一人でも素敵な仕掛けを作って堂々と踊り、一人でのびのびしている
彼女にようやく心を開き、うち解けることもできたのに、
その日を境に、その町を離れてしまった。

それでもレオは彼女のことが気になり続け、大人になる。
ラストは彼女も遠くから彼を見放してはいないよと言うかのような
差出人なしの、プレゼントをある日贈ってくれるのでした。

そんなお友達スターガールと出会いたいと思わせるストーリーでした。