江國 香織

薔薇の木
枇杷の木
檸檬の木
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情熱。ため息。絶望…でも、やっぱりまた誰かを好きになってしまう!
恋愛は世界を循環するエネルギー。日常というフィールドを舞台に、
かろやかに、大胆に、きょうも恋をする女たち。
主婦。フラワーショップのオーナー、モデル、OL、編集者…etc.
9人の女性たちの恋と、愛と、情事とを、ソフィスティケイトされたタッチで
描く「恋愛運動小説」。


このお話にはいろんなお花が登場したり、紅茶が登場したり
綺麗に掃除されたお部屋でひなたぼっこをしたり、
こんな暮らしがしたいな〜と、思う描写が多くて
のんびりと読み終わりました。

この本からなにかを学ぶことはないのだけど
恋愛って楽しいよね〜、いくつになっても
恋愛ってあるんだよね。なんて感想で終わりました。
冷静と情熱のあいだ―Rosso こちらの方から読み始めて正解でした。
江国さんの文章はきれいでうっとりするし、
どんなに別れてしまった彼のことが大好きか
こちらまで苦しくなってくるほど彼女にのめり込んでいました。
ところが、ラストでキーってかんじよ。怒りが〜〜〜。
なんで彼の元に残らない〜〜〜。
後味がとっても悪かったけど、ここまで登場人物を嫌いになれる
文章をかけるのは江国さん、すごいです。