梶尾真治
黄泉がえり |
あの人にも黄泉がえってほしい―。熊本で起きた不思議な現象。 老いも若きも、子供も大人も、死んだ当時そのままの姿で生き返る。 間違いなく本人なのだが、しかしどこか微妙に違和感が。 喜びながらも戸惑う家族、友人。混乱する行政。 そして“黄泉がえった”当の本人もまた新たな悩みを抱え…。 彼らに安息の地はあるのか、迫るカウントダウン。 「泣けるリアルホラー」、一大巨編。 竹内結子、草ナギ剛主演の映画「黄泉がえり」の原作本 映画化されたので、話題となったこの本、 タイトルから怖いお話だとてっきり思っていましたが 読んでみると、ホラーではない、ファンタジーのような 癒し効果のある本でした。 よみがえった人が優しくなっていたこと。 それぞれの人生が良い方向に進み、 読んでいてもストレスがかかりません。 よみがえった人にヒーリングの力があるなんて素敵。 こんな黄泉がえりだったら怖くも全然ありません。 ラストは生き残る人もいたり、ちょっとした作者の いたずらが微笑ましいです。 この作者の他の本も読んでみたくなりました。 |
ベストセラー |